通院できない、身体を動かせないからと、歯科医院への通院を諦めてはいませんか? 実は、訪問歯科診療という制度があり、移動の困難な方でも歯科診療を受けることができるのです。訪問歯科診療の対象となる方は限られていますが、条件を満たしていれば、通院いただくのとほぼ変わらない料金での治療が可能です。
訪問歯科診療とは、自力での通院が困難な方のための医療サービスです。移動に制限があり、訪問先が歯科医院より16キロメートル以内である場合に、利用ができます。主に、介護の必要な方が当てはまることになりますが、ケガや病気で入院している場合や、医師から外出の制限をされている場合にも利用可能です。要介護者が自宅ではなく、施設へ入居されている場合にも、訪問歯科診療は利用できます。
また、医療保険、介護保険の対象となるので、外来にて受診いただく際とそう変わらない料金で受けることが可能です。
訪問歯科診療では、ポータブルな小型の治療器具を使用し、歯の治療を行います。小型ではありますが、高度に進歩した技術により、外来受診の場合と同じような治療を実現しています。虫歯や歯周病の治療、入れ歯の作成やメンテナンス、嚥下(えんげ)機能の検査やリハビリなどを行います。その他、食事や会話など、口を使ったあらゆる行為のお悩みを伺うことができます。
訪問歯科診療による口腔ケアでは、虫歯や歯周病の治療にあわせ、口腔内の清掃を行いますが、歯科医が常に行うことはできないため、毎日、毎食後のケアについては、ご本人や介護者の方が行わなければなりません。
しかし、寝たきりの方に対して口腔ケアを行う場合は、誤嚥のリスクが伴うなど、非常に困難な場合があります。訪問歯科では、そのための指導も行っております。お口のケアを怠ることは、糖尿病や痴呆などの全身疾患につながるリスクを抱えることになるので、手を抜いてはいけません。
訪問歯科診療は、歯科医が直接お宅や施設へお伺いしますので、金銭的な負担などを考え、気後れする方も多いようです。
実際には、歯科医院へ直接来ていただくのとそう変わらない料金で診療することが可能であり、生活をより良いものにするために、訪問歯科診療のサービスを利用し、口腔ケアを行いましょう。
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